若手はなぜ職場に定着しないのか?〜セミナーサマリー〜

 コラム:イリエナオコ

CC A主催オンラインセミナーより ※以下すべて引用のため私の研究ではありません

セミナー講師はリクルートワークス研究所の古屋さん。経産省から同社にキャリアを移され、若者と職場の関係について研究されています。まだ30代なのにすげー。

近著はこちら。面白そうな内容ですね。

「ゆるい職場 若者の不安の知られざる理由」リクルートワークス研究所 古屋星斗 著

 現代の若者像

若手育成についての調査結果です。

実に76%の上司たちは「若者育たねえ〜」って感じておられる。みんな同じだったのね。

「Z世代難しい」「若者の気持ちがわからない」なんて嘆き節が聞こえてきますが、こと職場においては「Z世代プロフィール」が必ずしも通用してないことがわかってきました。

必ずしもプライベート重視でもなく、スペシャリスト志向でもなく。キャリアへの考え方・価値観が多様化し、さらに二極化傾向にある。

このことから「若者の職業観が変わったのではない。変わったのはむしろ職場なのではないか」と仮説を立てることができます。

 思えばいろいろありました

【2015年施行】若者雇用促進法:残業時間、早期離職率など、採用時に情報公開義務化
【2018年〜】働き方改革関連法:労働時間上限規制・有給休暇取得義務化
【2020年〜】パワーハラスメント防止法

さらにコロナ禍も相まって、わずか5年の間に若者が法律によって「守られる」職場づくりが急激に進みました。

 会社と上司がめっちゃ気を遣っている?

叱責型から称賛型へ。日本の職場は完全に「叱らない」場所になっています。

面白いなと思ったのが「部下の呼び方」です。

圧倒的に名字や名前に「さん」付けで呼ぶことが多く、呼び捨てが減っているのですが「関係性が変わっているという実感がない」そうです。ちなみに30年前、私はボスから「入江くん」と呼ばれてました。私も役職で呼ばず「名字さん」と呼んでましたね。

閑話休題。

eNPS(Employee Net Promoter Score エンプロイー・ネット・プロモーター・スコア=初職の会社への評価点)はかなり高まっており約70%の若手が「親しい人に自分の会社を勧めたい」と思っています。

 なのになぜ…

入社後3年未満の早期離職率は2009年から右肩上がりで、2017年卒の26.4%をピークに2019年卒で25.3%。

ストレスも高止まり傾向にある上、1〜3年目の社員の約半数が自分のキャリアに不安があると解答しています。

 新入社員のインタビューより

社会人ってもっと厳しいのかなと思っていた。何を言うにもオブラートに包みすぎのように感じる(シンクタンク/2021卒/女性/エンジニア)
●会社の時間の流れがゆっくりしていると感じる。ヤバいなと。待っているだけでは成長機会はないなと会社は好きだが、これが当たり前だと思ったらまずいなと。(通信・IT/2020卒/男性/営業)
入社後のギャップはなかった。部署内はコミュニケーション取れているが他部署のことがまったくわからない。(商社/2021卒/女性/人事)
叱られたことは一回もない。年が全然違うのもあるのかもしれない。親戚の子どものような扱いだ、と感じる。(携帯キャリア/2020卒/女性/人事)
●すごい忙しいのかな、というイメージだったが、配属されてみると研修もしっかりコミュニケーションもしっかり。手厚いなと。(商社/2021卒/男性/営業)

 「ゆるい職場」に不安を感じている

会社のことは好きだけど、自身が成長できている実感に乏しいと見ることができます。

しかし「ゆるくて辞めたい」が増加する一方で「きつくて辞めたい」も同じくらいいるのも忘れてはいけません。

では、どうすればワークエンゲージメントを高めることができるのか?

その考察については次回掲載します。

来週をお楽しみに。

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